講座のコツ      文責:土持幹雄

今回の講座に参加した会員が、養成講座を視聴して、特に印象強く感じ得た項目を列挙した。これをたたき台にして、皆さんのご意見を追加しながら充実したものにしていきたい。資料「座間市パソコンボランティア養成講座」と「エクセルの基礎」を参照してください。

■講座の到達点を定める
 ひとくちに初心者といっても、受講者には通常かなりのレベル差がある。あちらを立
 てればこちらが立たずとなる。どう対処すべきか。

 ◆すべてを補うには無理がある。講座の到達点を定め、それに向かって講座を進める。

 ◆これらは、我々のテキストを中心に(参考に)目標を各自グループで相談したものが
  講座の到達点になるのかな?と感じました。テキストを中心に(あくまで参考にして
  自分なりにより良いものに修正されたテキストを中心にと読み替えが必要)

■内容をシンプルにする
 限られた時間内の講座で、つい言い過ぎて、受講者を混乱させてしまう傾向がある。
 教え残しがあっても内容を減らすべきか。

 ◆教える手順は、ひとつに絞り、内容をできるだけシンプル(出来る人のレベルを見
  て)に伝える。

 ◆たとえばコピーの場合、右クリックしても出来るが、いろいろ方法を教えるとわか
  らなくなるので、ひとつの方法をきちんと教える。

■家で職場で使えるように講座をする
 受講者は、たった1つの理由でわざわざ来るのではない。目的も人それぞれ違う。
 講座中は理解していても、家に帰ったら何も残らない。受講者の記憶に残る話し方の
 コツは?

 ◆テキストの手順通りに教えるのではなく、何をするための手順かを理解させた上で
  操作をするとよろしい。例えば、教材は、セルA1とあるが、別のセルを選択して
  もいいですと一言いう。

 ◆また、テキストは、題材にすぎない。テキストのページ通りに話を進める必要はな
  い。前後してもかまわない。

 ◆テキストは絶対でない。テキストを使ってなにが出来るか、ほかに何と何があると
  か、イメージをもってもらえるように教える。

 ◆テキスト通りではなく、あらゆる面で補足する。

 ◆講座で使用するOSや、アプリケーション(例えば、ワード、エクセル、メールブ
  ラウザなど)が、受講者の持ち物と違うときは、違いを簡単に教える。新しい機能
  は、将来使うかも知れないので、説明してもいい。

 ※テキストの位置づけで、講師の話では、テキストは題材に過ぎないので、教える順
  序にこだわらないでよい旨の発言がありました。
  ですが、テキストは順を追って理解を深めてゆく、大切なガイドだと思います。場
  合によってはテキストの順序を変えたりしてもいいと私も思いますが、大筋の流れ
  は変えないほうが良いと思います。テキストは受講者の復習のよすがてもあります
  から。

■アシスタントの役割
 インストラクタが講座中で間違えても、受講者の前でインストラクタに恥をかかせる態 度は避ける。(Z2頁)

 ◆これは特に反省しなければならない、印象深いコメント

■専門用語の多用は控える
 初心者に、未知の用語・専門用語の羅列のなかで、どのように講座を成立させて展開
 すれば、より効率よく理解してもらえるのかの手法。
 専門用語は使わず、相手に伝わる言葉で話す。用語の言い方も“ゆっくりしゃべる”。

■講座中の留意点
 
○指示代名詞の羅列になるような話し方は避ける。
  例 PCの画面を見ながらマウスポインタを操作して「ここ」「そこ」などと言って
    
説明をしない。
 ○指し棒で一点を指し、指したらそのまま暫く間を取る。(Z6頁)
 ○不確かな話やあいまいな知識を受講者に教えない。(Z6頁)
 ○特定のテキストやソフトウェア、ハードウェアに主観的な批判をしない。(Z6頁)

■聞き手上手
  受講者の話を聞くときは予測できる内容でも、話をさえぎらずに最後まで聞くこと。
  (Z8頁)

■間違えた場合
  気がついた点で直ぐに謝る。そして間違った内容をきちんと訂正する。(Z11頁)
                              
■効果的な話し方
 ○大きい声は説得力がある。
 ○安定感のある姿勢の方がいいので肩をひらく感じで立って話す。
 ○言葉以外に講師と受講者のコミュニケーションつまり、ゼスチャーも使うといい。
 ○指示語(あれ、それ、これ)は使わず具体的な言葉を使う。
 ○「では次に」とか「それでは」とか続けて言わず、間を取って(考えることをあた
  えてから)話す。 
 ○腹式呼吸を身につける。
 ○語尾がしぼんで聞えないことのないように、最後まではっきりした声で話す。
 (Z3頁、Z4頁)

■今から行おうとすることを先に説明する。
 例えば、E6頁から行き成り話を始めるのではなく、E5頁で(E6頁とE7頁では)
 太い枠で囲まれている文字と数字を入力します。と先に話をすると今から何をするの
 かが分かる。

■機能の説明を先にする
 例えば、「言語バー」の「入力モード」の働きは何かを説明し、その後に「半角/全
 角」キーで切り替わることを、受講者に確認させる。

■機能のすごさを印象付ける
 例えば、E11頁の「SUM関数」は、目の見えるウィンドウの範囲のセルを選択して
 実行するだけではなく、はるか先の目に目えないセルの範囲を指定して実行する。
 オートサムも画面の中だけでなく、2〜3ページにわたってオートサムも使えると言う
 と希望とかヒントになるのでは・・・・。
     
■式で何故「セルを使う」のかを説明すると理解が速くなる
 例えば、E12頁で、セルD11に「=B11*C11」とある。セルD12に「=450*40」
 と入力すると、同じ値となる。そこで、セルC11の値を50に変更してみる。セル
 D11は、変更された答えがすぐに出るが、セルD12は変化しない。セルは入れ物で
 あって、値ではないことが分かる。

■数値は何故「右揃え」になるのかの説明
 エクセルは計算機能を備えているので、計算対象として認識したとき自動的に右揃え
 になる、と説明を加える。

■Delete キーで、消えないところを見せる
 E9頁の☆ワンポイントメモ[Delete]キーで、罫線や網掛けなどの書式設定は、削除さ
 れないことを実際に見せる。[クリア]キーで、すべて消えることを見せる。この操作
 は、講師がデモで実施するだけでもいい。
   
■幾通りもの操作手順がある場合は、原則は1つの方法を教える、但し例外もある。
 例えば、E9頁のセル内のデータの修正で、@ダブルクリックAF2キーB数式バーの
 3通りがある。通常は、@のダブルクリックを説明するが、ダブルクリックの苦手な
 人のために、他の手順も教える。(参考にした部分)

■一方的に伝えるだけでは十分に伝えることができないので、聴き手に実演してもらう
 ことで理解度を確認する。最後に質疑の場を設ける。

■話し手と聞き手の要望が一致しているか?
 聴き手が何を求めているかを把握して、話し手が聴き手の年齢や理解度にあったわか
 りやすいストーリー・資料・道具を工夫する。

■拡大機能を利用する
 Office 2007には「ズーム」機能がある。この機能をつかって、入力した文字などを
 拡大表示すれば、後席の人にもよく見ることができる。

            ボランティア養成講座を視聴して